ひとり言

春の足音

立春をすぎ
気の早い春は
日当たりの良い土手のあちらこちらに
うす紫の花を誘う

一夜明けて
冷たい北風

土手のオオイヌノフグリは身を硬くし
風の冷たさに耐える

私達の日常も
愉しい事ばかりとは云いがたく
つらい日 苦しい時のほうが多いように感じられるが
冬来たりなば春遠からじ

この寒さの隣には暖かい春の日差し
花の便りも聞かれるだろう

佐藤 美代子

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