ひとり言

沈黙の後に

沈黙を続けていると

ある日突然

突き上げられるように声を出したくなる

 

一度声を発すると

機関銃のようにことばが飛び出し

止めようもないほど胸のうちに澱たまった想いを吐き出したくなる

 

その後に来るものは

整理できないまま発したことばへの反省と

感情をコントロールできない自分への後悔

 

厳冬の寒さに震え

後悔の念に身を硬くし心を閉じる自分は

まだ未熟すぎるのだろうか

 

やがて暖かい春が来る

頭の中に居座る後悔や反省のことばを少し横に置いといて

おしゃべりと沈黙の間で生きられるよう思案してみよう

佐藤 美代子

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